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しげPの「東京たべある記」

ここはギリシャ?世界遺産アグリジェントの遺跡地域「神殿の谷」

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海外旅行が大好きなしげPです。特にアジアとヨーロッパが好き。イギリス留学経験あり(英検1級 TOEIC950)。ANAマイラー。メインブログが「東京たべある記」なので海外旅行でもグルメにはとことんこだわります。2019年、突如以前はほとんどしなかった国内旅行をするようになりブログのタイトルが危ぶまれています(笑)

今回、世界遺産アグリジェントの遺跡地域の「神殿の谷」で昼間と夜の写真を撮ってきました

コンコルディア神殿などはかなり保存状態が良いので昼の神殿の写真はもちろん綺麗に撮れましたが、夜のライトアップされた神殿が神秘的!で特に印象に残りました。

世界遺産アグリジェントの遺跡地域「神殿の谷」とは?

まずはイタリア政府観光局(ENIT)公式サイトから引用させてもらいましょう。

アグリジェントの遺跡地域
所在地:アグリジェント (シチリア州)  パレルモの南128km
登録年:1997年

紀元前6世紀からギリシャ植民地としてアグリジェントは古代地中海世界の重要都市のひとつでした。威厳あるドーリア式神殿がいくつも街に建てられ、アグリジェントの覇権を誇示していました。それらの20近くの神殿遺跡群が、アーモンドの木や果樹の広がる丘に、今も「神殿の谷」と呼ばれて残っています。

こちらは本家アテネのパルテノン神殿

 

シチリア島はかつてはギリシャの植民地だったということで本家に勝るとも劣らない立派な神殿が建てられたのですね。

しかもアグリジェントに来る前に滞在していたタオルミーナの「ギリシャ劇場」よりも保存状態が良い。

現在のアグリジェントは神殿の谷を除くとこじんまりした都市という印象ですが、遺跡が作られた全盛期には30万人!もの人が住んでいたそうです。

アグリジェント中央駅からアグリジェント神殿の谷の行き方 (地図あり)

2018年8月26日。この日はタオルミーナから車で3時間ほど移動してアグリジェントに到着しました。

着いたのは13時頃ですが、やはりというか砂漠のような気候でタオルミーナよりは明らかに暑い。体感気温35度弱。この夏は40度を超えた日もあったそうです。

とうことで昼間はのんびり食事をして、暑さが少し和らぐ17時頃に出かけることにしました。

夜のライトアップされた神殿が綺麗と聞いていたので、昼の神殿と夜の神殿を両方見るのに良い時間だろうという目論見でしたが、この作戦は大成功でした。

神殿の谷はアグリジェントの町(新市街地)から少し離れています。数キロなので歩けない距離ではないですが。町からは少し下っていく感じです。

町の中心部に電車のアグリジェント中央駅があり、神殿の谷へはアグリジェント中央駅からバスというのが一般的な方法かと思います。

しかしバスのシステムがイタリアンな感じで、いまいち良く分かりませんでした。

中央駅に面したこちらがバス停なのは間違いないのですが。待っていて誰もこないので不安になりました。

しばらくしてポツポツと観光客らしき人が来るようになったので少し安心して待ちました。

結局この「TUA」というバスに乗って無事に神殿の谷に着きました。

今、これを書くにあたって「神殿の谷」へ行く方法を少し調べましたが、情報が錯綜している感じでよく分かりません。

一応安心と信頼の地球の歩き方「南イタリアとシチリア」にあった情報を記しておきます。

神殿の谷と呼ばれる地域には、中央駅からバス1、1/、3/番が連絡する。左に見える大きな駐車場が目印だが、下車バス停はややわかりづいらので運転手に教えてもらおう。

地球の歩き方でさえもざっくりしています。バスの本数は一時間に一本くらい?だと思います。

なお、タクシーはメーターはなく交渉制です。

 

帰りはバス停らしき所にいたのですが、いつになっても来ないので、入口付近を歩いていたらタクシー乗り場を発見。助かったとばかりすぐに乗りました。

帰りもバスで帰ろうという場合はあらかじめチケット売り場なので確認しておいた方が良いかもしれません。特に夜は分かりづらい感じでした。

タクシーは町まで確か15ユーロでした。ボッタクリではないと思います。

ホテルでなく、神殿の谷から直接OSTERIA EXPANIFICIOへ行きました。最高だったレストランの話はこちらで。

こんな感じで神殿の行き方はざっくりした情報しか示せません。汗。

ただ、ツアー以外で独力でアグリジェントに行こうなどという人はある程度イタリアのいい加減さに慣れているでしょうから問題ないかと思います。(最悪歩けば良いという感じでしょうか)

 

 

神殿の谷の入場料と神殿の谷を見るのに必要な時間

バス停から少し歩いた所に入口がありました。

普通に神殿の谷を見るだけなら大人12ユーロです。後は博物館を追加すると15.5ユーロ、庭園を追加すると17ユーロです。(2018年8月現在)

神殿の谷の中 (仕切られた場所) に入って端から端まで歩くとだいたい1.5キロ。メジャーな遺跡は比較的に集中しているので、ざっと見るだけなら数時間で十分でしょう。

しかし、細かく見ようと思えばいくらでも見れそうです。古代の歴史に興味があるかどうかで滞在したい時間は大きく変わりそうです。(自分は3時間あればという感じでした)

 

 

神殿の谷で見た5つの神殿

ディオスクロイ(カストール ポルックス)神殿

Tempio dei Discuri (di Castore e Polluce)

神殿の谷の一番西に建ち、入口から一番最初に目につく遺跡。4本の柱だけの小さな建造物です。

紀元前5世紀末に建てられたものだが、カルタゴ軍に破壊され、ヘレニズム期に修復された
ものの、その後の地震で倒壊。1832年に周辺の断片を資料して復元された。

なるほど、少し新しい感じがしたのですが、復元されたものなんですね。

角度によっては3本足に見えます。

夜の写真はうまく撮れたつもりが、今見るとイマイチでした。

ジョーヴェ オリンピコ(ゼウス)神殿

Tempio di Giove Olimpico

なんか瓦礫の山があるなと一応写真に収めておいたのですが、なんと超巨大建造物を作りかけていた跡地だったみたいです。

神殿の面影はなく、ほぼ石の小山という風情だ。紀元前480~470年以降に建造されたが、未完のうちに前406年、カルタゴによって破壊され、地震に揺さぶられて瓦礫の山となった。

しかし、カルタゴって強いんですね。こんな建造物作るくらいだが、ギリシャも強力な軍隊を持っていたと思うのですが、それに勝ってしまうなんて。

エルコレ(ヘラクレス)神殿

Tempio di Ercole

こちらも一部しか残っていませんですが、なんともユーモラスな風情です。

古代アグリジェントで最も崇めれていたというヘラクレスにささげられたという神殿。アグリジェントのドーリス式神殿の中では最も古い紀元前520年の建造。ファサードに6本、側面に15本の円柱が並んでいたが、地震で倒壊。現在の姿は1924年、英国人考古学者ハードキャッスル卿の復元作業によって得られたもの。

夜に暗くなりかけてライトアップが始まった頃。まだ残っている空の青さが素敵です。

下の方に照明があります。アグリジェントでは随所で照明技術の素晴らしさを感じました。

 

 

コンコルディア神殿

Tempio della Concordia

そして保存状態が素晴らしいコンコルディア神殿です。

美しいドーリス式神殿。「コンコルディア」とは「和解」「平和」「調和」を象徴するローマの女神のこと。付近から発見された断片に由来するもので、神殿とは直接は無関係と言われている。紀元前450~440年頃、ディオスクロイ神に奉献されたものと推測され、全面6柱、側面13柱のほぼ完全な姿が見られる。

横から見てもこの通りしっかり残っています。

照明が開始された頃。

完全に暗くなってからも本当に神秘的な感じがします。少し離れてみると丘の上にある感じがはっきり分かって良いですね。

ジュノーネ ラチニア(ヘラ)神殿

Tempio di Giunone Lacinia

神殿の谷の最も東側で、かつ最も高い位置にある神殿です。ここだけが少し離れた感じで他の神殿間よりも距離がありました。

神殿の谷の東端、標高120mの丘の頂点に立つ。紀元前460年~440年の神殿跡。紀元前406年にカルタゴの進攻にあって炎上し、中世の地震で全壊した。25本の柱とアーキトレーブ(柱の上の建材)の一部が残っている。

アーキトレーブが直線になっています。

ここで日が沈んでライトアップされるのを待っていました。

アグリジェント神殿の谷の感想

【アグリジェント神殿の谷の感想 etc.】

・コンコルディア神殿など、想像以上に保存状態が良いものあって驚いた。かなり感動した。

・ライトアップの技術が素晴らしい。昼と夜なら夜の方がお勧め。
( あるいは自分のように夕方に行って両方を見るのも良いかも )

・砂埃がすごいが、神殿間の道は整備されているのでハイキングのような格好で大丈夫。

・トイレや軽食が取れる場所はあるにはあったが少なめ。飲み物は持参した方が無難。

 

 

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