世界遺産 パレルモ大聖堂 (カッテドラーレ) の屋上に昇ってきた!
今回の内容
パレルモの世界遺産は複数の建物群
2015年7月「パレルモのアラブ・ノルマン様式建築物群、及びチェファルー大聖堂・モンレアーレ大聖堂」がイタリア51番目の世界遺産に登録されました。
【 パレルモのアラブ・ノルマン様式建築物群 】
・パレルモ大聖堂
・ノルマン宮殿(王宮)とパラティーナ礼拝堂
・マルトラーナ教会
・サン・ジョヴァンニ・デッリ・エレミーティ教会
・サン・カタルド教会
・ジーザ城
・海軍提督の橋
【モンレアーレ】
・大聖堂 / 修道院の回廊
【チェファル-】
・大聖堂 / 修道院の回廊
複数の場所が共同受賞のような形だったようです。
モンレアーレとチェファルーはパレルモ郊外ということで今回は行きませんでした。(どちらもそんなに遠くないようです)
パレルモは2泊したのですが、最終日は朝に出発したため正味2日弱。
世界遺産は全ては見ていませんが、パレルモ旧市街にあったものはだいたい見たと思います。
今回はパレルモ大聖堂を紹介したいと思います。
パレルモ大聖堂の行き方
4974+PC パレルモ, イタリア パレルモ県 パレルモ
パレルモはシチリア州の第一の都市で、州都でもあり人口は60万人あまり。
今回のイタリア旅行ではこれまでタオルミーナ、アグリジェントとこじんまりした都市ばかりだったので、最初はすごい大都市に来た気がしましたが、パレルモの街はそこまで大きくありませんでした。
世界遺産や観光スポットは旧市街に密集しているので歩いて回れると思います。バスはありますが、この辺を結ぶ鉄道はありません。馬車やトゥクトゥクは見かけましたけど。建物の正面から見たパレルモ大聖堂
でけー。
まずその大きさに驚きました。道路からだと写真の横幅で収まりきれません。
大聖堂らしく凝った装飾が施されていますが、色合いはとてもシンプル。
クーポラが見えますが、この付近の屋根(テラス)には昇って行く事ができるとの事でこれから行く予定です。
ここでイタリア政府観光局(ENIT)公式サイトからパレルモ大聖堂の説明を引用します。
7世紀の教会が、アラブ支配時代に回教寺院となり、そしてノルマン王により再びキリスト教の手に返され、現存の建物は12世紀グリエルモ2世の時代に創建されたもの。14〜16世紀にかけて手が加えられましたが、大聖堂は創建当初からずっとパレルモとシチリアの歴史の舞台となっていました。内部には各時代の皇帝や王の霊廟もあります。
パレルモのアラブ・ノルマン様式建築物群は一言で言うとアラブとキリスト教の折衷した建物。
1つの建物の中に違う様式が混在しているのは非常に珍しいということです。
現代社会では数々の紛争の火種になっているキリスト教とイスラム教。歴史的に見れば共存は可能。この事世にを教えたいというのもパレルモが世界遺産に選ばれた1つの理由なんでしょうか。
パレルモ大聖堂の内部
白を基調としたとてもシンプルな大聖堂です。それでも大理石がふんだんに使われており、手の込んだ彫刻の数々。歴史の重みも感じます。
なお、赤い絨毯は結婚式の準備だったと後で分かります。
壁画の色合いも渋いです。
立派な皇帝の墓がいくつかありました。
パレルモ大聖堂のテラスへ
屋上に行くためにチケットを買います。Roofs (屋上)だけでも良かったのですが、せっかくなので8ユーロの「Roof (屋根)-Tombs (墓)-Treasury (宝物殿)-Crypt (地下室、遺体安置所) 」というチケットを買いました。
屋上に昇るには階段しかないようです。
時間を区切って昇れるようになっているようでしばらく待ちます。
螺旋階段でしたが、そこまで狭くもなく、きつくもなく、距離もなくフィレンツェのクーポラを昇るように大変なことはありませんでした。
パレルモ大聖堂の屋上 (テラス) から見た景色
おおっ、海が見えます。
下に見える通りが建物全体の写真を撮ったヴィットリオ・エマヌエーレ通りです。
屋根の上にはこのような狭い通りがありました。
クーポラも良いですが、少し雲があるものの空の色が素晴らしい。
シチリア滞在中は常に青い空の美しさを実感していました。
パレルモ大聖堂の中は結婚式の最中
屋上から昇るとカテドラーレの中の状況は一変していました。
結婚式が行われていたのです。
しばらく眺めていました。
この後は宝物殿に行く予定でしたが、結婚式のため宝物殿のある教会前方に行くことができません。
結局この日は行くことができず、翌日に行くことになりました。