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しげPの「東京たべある記」

いくら払えば良いの?海外旅行でチップに関する不安をなくす8つの話

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海外旅行が大好きなしげPです。特にアジアとヨーロッパが好き。イギリス留学経験あり(英検1級 TOEIC950)。ANAマイラー。メインブログが「東京たべある記」なので海外旅行でもグルメにはとことんこだわります。2019年、突如以前はほとんどしなかった国内旅行をするようになりブログのタイトルが危ぶまれています(笑)

海外旅行でチップが心配な日本人-心配無用ですよ!

海外に行くとレストランでもチップを払わないといけない」と聞くと、不安になる日本人が多いですね。

自分も海外旅行に行きだした頃はそうでした。日本にはない習慣だし。。そもそもいくら、いつ払えば良いの?

実は、日本でも高級なレストランではサービス料を払わないといけいなし、そもそも「心付け」という言葉があるように日本でもチップの習慣はあるんですよね。海外とやり方が違うだけで。

最初に結論から言うとチップは払わなくても全然大丈夫。チップを払わなくてひどい目に合うこともありません。安心してください。

それでも郷に入っては郷に従えで、払うべきチップは払いたいですよね? たまに「チップが絶対に払わん」とか意固地になっている日本人がいますが、どう見てもオシャレではありません。

ということで、この記事では海外のチップ事情を詳しく説明します。 これを読めばチップに関する不安がなくなりますよ。

なぜチップを払うのか?どういう場合はチップを払うべきか?

なぜチップを払う理由を1つに絞るのは難しいですが、個人的は (不当に)安い賃金で働いている人を助ける意味合いが強い と思っています。

これに関して一番分かりやすいと思われるアメリカのレストランを例に取ってみましょう。

アメリカでは、最低賃金に関する厳しい法律がありますが、チップを見込まれる職業については最低賃金を下回る低い賃金で雇用する事が法的に認められている州が多く存在します。

要はチップの収入見込めることで従業員も納得して低賃金を受け入れるわけですね。こういう社会ではチップを払うことは義務に近いものになります。

 

後は見栄も大きいと思います。

自分が一番詳しい外国は留学を経験したイギリスですが、一般的なイギリス人はそんなに見栄をはりません。つまりチップもそんなに払いません。

ニューヨークのレストランはチップは20%くらいが普通だという話を聞くと、アメリカ人 (の特に成功者) は見栄っ張りだな、という気がします。

どの国籍の人でも一番チップを払うのは成金が多いような気がします。見栄を張りたがりますからね。

更には、キリスト教の「持てる者が持たざる者を保護する」という発想が前提にあって、チップを払うのは当然という考えもあると思います。

 

まとめると、この記事を読んで方で特に見栄っ張りでない普通の日本人は、 安い賃金で働いている人を助ける意味合いが強い場合に適切な額のチップを払えば良い と思います。後は何か特別なサービスを受けた時ですね。

自分が一番チップを払うよう気をつけているタイのマッサージの話をしましょう。この両方の要素を備えているので。

近年物価が上がっている首都バンコクでもタイマッサージはわずか1時間300バーツ(900円) 程度で受けられます。競争が激しいためかあまり値上げもありません。日本より物価が安いとはいえこれでは生活できません。

なので、タイマッサージを受けば場合、マッサージに不満な場合でも50バーツ、満足した場合は100バーツ払うことにしています。100バーツだとサービス料33%ですが、これでも合計で1時間わずか1,200円です。

1時間もその間は一番大事な自分の身体を丁寧にケアをしてくれた方が喜んでくれるなら、こちらも嬉しいですよね。

(尚、この額については現地在住者に「適切だ」と教わった額です。聞かないと分からないですよね。)

チップの習慣、金額は国や地域によって全然違う

今まで話してきた内容からもわかるようにチップの習慣は国や地域によって全然違います。ものすごく簡略化するとこんな感じでしょうか?

[ チップの習慣 ]

アメリカ-大いにある

ヨーロッパ-普通にあるがそこまでではない

アジア-ほとんどない

補足するとアメリカでもニューヨークと中西部の田舎でチップの習慣が同じであるわけはないし、アジアでも西洋の植民地時代が長かったフィリピンや、欧米の観光客が多いタイではある程度チップの文化が根付いてる思います。

なので、ある程度は旅行する前にその土地のチップ事情を調べておいが方が良いですね。ただ分からないならそれで構いません。旅行者はチップに限らず知らないことが普通なので気にしないでください。

例えば、日本への観光客が増えていますが、彼らが全員日本の習慣や常識をわきまえているわけではないですよね?それでも実際に来日してから学んだり郷に従うことはたくさんあると思います。

チップを払わなければならないとの強迫観念を持つのではなく、現地に行ってから学べば問題ありません。

観光客がチップを払う状況

観光客がチップを払う状況はこんな感じでしょうか?

[ 観光客がチップを払う状況 ]

・(ポーターさんなどに)荷物を運んでもらった時

・ホテルで清掃員に対する枕銭

・タクシー

・コンシェルジュに用事を頼んだ(劇場のチケットを手配してもらったetc.)

・マッサージ、ヘアサロン、エステなど

・中級以上でのレストランでの飲食

基本的に自分のスーツケースは自分で運ぶのですが、ホテル以外でもひったくるようにスーツケースを運んでくれる人がいる場所もありますね。

最初にハワイに行った時、空港の中の狭い距離でスーツケースを運んでくれる人がいました。この時が初めての海外旅行で、ワイキキまでの送迎付きだったので1ドルも持っていませんでした。

あれば1ドルくらい払っていも良いですが、ない場合はもちろん、高額紙幣しか持っていない場合も無理に払う必要はありません。

“Thank you very much.” で済ませましたがこれで良いと思います。

次にチップの相場についてお話ししたいと思います。

どこに国にも適用できるチップの相場 (レストラン以外)

荷物を運んでもらうなど、簡単なことをしてもらった時のチップは1USドルと覚えておくと良いと思います。

ドルを使っていない国では、現地通貨でだいたい日本円で100円になるような感じでチップを渡します。

例えばタイバーツは1円がだいたい3バーツくらいなので、30バーツ渡します。
(ただタイの場合は20バーツ紙幣の次は50バーツ紙幣なので何れかで代用することもあります)

問題なのでは1ドルよりも価値がある通貨ですが、ユーロはドルよりも少し価値がありますが、基本は1ユーロです。イギリスのポンドは最近では1円が150ポンドくらいですが、それでもチップの基本は1ポンドです。

(自分が留学時には1ポンド=210円くらいでしたが、それでも基本は1ポンドです。なんか損した気になったものですが、まあそういうものです。)

[チップの相場 ]

・(ポーターさんなどに)荷物を運んでもらった時-1 USドル~

・ホテルで清掃員に対する枕銭-1,2 USドル~

・タクシー-お釣りを渡す or 渡さない or 10% ~

・コンシェルジュに用事を頼んだ(劇場のチケットを手配してもらったetc.)-10% or 10 USドル ~

・マッサージ、ヘアサロン、エステなど -10% or 10 US ドル ~

簡単にまとめると特別なことをしてもらったら多くのチップを払うというスタンスで良いのではないでしょうか?

タクシーなどは通常は払う必要がない国も多いと思います。しかし観光地で定額で貸し切ったタクシーの運転手が気の利く人で、素晴らしい景色をたくさん見せてくれた、などという時はチップを弾んだほうが良いですね。

あと、自分は現地ツアーを利用するこも多いのですが、その際もサービスが良かった場合はチップを払うようにしています。(5 USドル~10 USドルあたりが相場でしょうか)

レストランのチップの相場とスマートな払い方

どこの国でもファーストやフードコートなど軽食を食べる場合はチップを払わないのが普通です。

チップの心配をするのは中級以上のレストランだと思います。ただ中級レストランの場合はそもそもサービス料込の場合がよくあるので、必ず請求書(bill)をよく見るようにしましょう。

ところでチップを英語で何と言うでしょうか?最低以下の3つを知っておく必要があります。

[ チップを表す英語 ]

tip

service charge

gratuity

曲者なのがチップを意味するgratuityという単語です。

アメリカでよく見かけます。初めてハワイに行った時も見ましたが、最初は意味が分かりませんでした。意味が分かった時は日本人が分からないようにわざと難しい単語を使っていると思ったほどです。

(自分もそうでしたが実際にgratuityの意味が分からず、二重にチップを払ったことのある日本人は多いです)

 

さて、難しいレストランのチップの相場の話ですが、自分は会計を払ったお釣りをチップとして置いておくというやり方をしています。イギリスに住んでいた時にイギリス人の知人が良くしていたのを真似たものです。

例えば食事代が44ドルだったら、50ドル払ってお釣りの6ドルを置いていきます。46ドルだったら50ドル払ってお釣りの4ドルを置いていきます。なんとなく10%くらい払うやり方です。

お金を払って、お釣りを持ってきたら手を付けずに立ち去るという感じで、やることは簡単なのに旅慣れたように見えるのでお薦めです。

なお、チップの相場として15%~20%と書いてある本もありますが、「本当にそんなに払うかな?」と思います。ニューヨークはそれくらいだという記事も見かけましたけど。

自分が住んでいたロンドンではチップ5%くらいという人が多かったです。良いサービスを受けたら10%。

またアメリカ人は料金に関係なく、このくらいの店なら5ドル、このくらいの店なら10ドルと全体の支払額に関係なく定額みたいな感じででチップを置く人もいるそうですよ。

まとめてると、詳しいチップ事情など分かりようもない日本人観光客。レストランなら10%払えばどんな国でも十分 と言い切っちゃいましょう。

なお、サービスが雑でお金を払っても従業員が礼を言わないような香港の庶民的な店では当然チップは払いません。ただ香港でも高級店に行くことがあれば10%くらいは払うことになると思います。

チップの渡し方

チップの渡し方も慣れないとやり方が難しいですね。

自分は荷物を運んで貰うような状況が想定される場合は、あらかじめ1 USドル、あるいはそれに相当する現地通貨をポケットに忍ばしておき、サッと渡すようにしています。

いざという時のために胸ポケットに常に数ドル入れておくなんてのも良いですね。

また、特別なサービスを受けて10%あるいは10 USドル相当以上の高額チップを払う時は、サービスをしてくれた相手の目を見ながら感謝の言葉を添えて渡すようにしています。

枕銭は必要なのか?枕銭はどこに置くのが正しいのか?

最後に謎が多い枕銭に関してです。そもそも枕銭はどこに置けば良いかご存知ですか?

えっ、「枕の下でないの?」。確かに文字通りですとそうですが、外国人は枕の下には置きません。そもそも枕銭自体を知らない人も多いです。

一番チップが浸透しているアメリカ人でも枕銭を知らない人は多いです。つまりホテルで自分の部屋を清掃してくれた人に対してチップを払う文化は誰にとっても一般的という訳ではありません。

なぜそれが分かったかというと、枕銭はどこに置けば良いのか?が気になりアメリカ人の知人に聞いたところ、枕銭自体を知らないし、払ったこともないという という回答に驚きました。

pillow money と文字通り訳してもそんな単語はないので通じません。汗。アメリカ人は直接目にしない人のことはあまり気にしないでしょうか?

それはともかく、ホテルの清掃員はどの国でも低賃金労働者が多いので、先ほど説明したチップを払うべき状況に該当する と思います。

[ 枕銭の置き方と相場 ]

・枕銭は枕の下ではなく、見えるように枕の横、あるいはサイドテーブルに置く

・枕銭の相場は1人1,2 USドル ~

枕銭は実は日本の言葉で、外国人は枕の下にチップを置く習慣はありません。(いかにも日本人らしい奥ゆかしさですが外人には理解不能?)

ただ、この日本人の特殊な?習慣は世界中のホテルの清掃員には広く知れ渡っているので枕の下に置いてもおそらく問題はありませんが、枕の横かサイドテーブルに置くほうが自然です。(自分はサイドテーブルに置いています)

枕銭は普通のホテルでは1 USドル程度で十分かと思います。

自分の場合、ホテルで用意されている2,3のティーパックは全部飲み干してしまうので、翌日は部屋を出る前に紅茶などが置かれている周辺に”Tea please.” とメモを置いていきます。(これを忘れると補充してくれないことあり)

その場合は枕銭は2 US ドルほど置きます。

もちろん、2人なら倍置きますし、高級なホテルではもう少し置くこともありますが、少額であっても枕銭の習慣がなく、枕銭の存在自体知らない外国人も多いので清掃員の方も喜んでくれると思います。

 

いかがだったでしょうか?もっとさらっと書くつもりが思いの外長編になってしましました。

最初に書いたようにチップに関しては必要以上に神経質になる必要はありません。少額紙幣がない場合や払いたくない場合は払わなくても構いません。

それでも郷に入っては郷に従えで適切なチップを払うのは素敵な事だと思いませんか?

日本のようなチップがない国で素晴らしいサービスを受けられるような国は例外中の例外。というか本来は日本でも良いサービスに対してはチップ文化が根付いても良いのでは?といつも感じます。

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