【直島観光記】観光の見所、家プロジェクト、所要時間、グルメなどを詳しく解説
今回の内容
直島の概要
直島のへのアクセス
直島は香川県ですが、岡山県の方が近く高松港からよりも宇野港からの方が多くのフェリーが出ています。
自分は香川観光の際に立ち寄ったので高松港からフェリーを利用しました。
その時刻表などの詳細と乗船記についてはこちらの記事をどうぞ。
直島は小さい島、半日もあれば主要な場所は回れる
直島は瀬戸内海にある周囲16km、面積8k㎡の島です。人口は3,100人強。観光地である島の南半分を車で走るだけなら20分ほどで回れる規模の島です。
実はこの日は当初小豆島へ行こうと思っていました。ところが前夜ホテルの人に相談すると小豆島日帰りは結構キツイことが分かりました。
ちなみに小豆島の面積を今調べてみたら153.30 km²。直島と比べたらめちゃくちゃ広いですね。
その際、ホテルの人から小豆島の代わりに紹介されたのが直島です。自分は初めて聞く名前でしたが、丁度瀬戸内国際芸術祭がつい先日に終わったとか。この期間中は大変な賑わいだったそうです。
日帰りも余裕と勧められたので急遽予定を変更して直島に行くことにしました。
自分は高松10:14発のフェリーに乗り、直島到着は11:04。帰りは直島発16:25発の高速旅客船に乗ったので、滞在時間は5時間20分ほどでしたが時間的にはかなり余裕がありました。
当初は時間がないと思い「家プロジェクト」の家の中は鑑賞しなかったのですが、滞在5時間半なら十分にその余裕がありました。
ベネッセアートサイト直島
直島に到着してから徐々に分かってきたのですが、直島のアートは教育関連企業「ベネッセコーポレーション」が多額の出資をしているようです。
さきほどウィキペディアを調べたらベネッセアートサイト直島として紹介されていました。
ベネッセアートサイト直島(ベネッセアートサイトなおしま、英文名称:Benesse Art Site Naoshima)は、岡山市に本拠を置く出版・教育関連企業ベネッセコーポレーションが、瀬戸内海に浮かぶ離島・直島、豊島、犬島で展開する、現代美術に関わるさまざまな活動の総称。地中美術館、ベネッセハウス、家プロジェクト、南瓜に代表される屋外作品(島内の海岸や集落を使ったアート作品のインスタレーション)、その他刊行物やシンポジウムなどを含んでいる。
直島にあるアート作品は野外にあるものも含めて「ベネッセが所有するもの、あるいは資金援助した」が大半と考えて良さそうです。
直島を観光する手段
車(バイク)・バス・自転車・徒歩
1番便利なのはもちろんなのは車やバイクでしょうが、バス、自転車はもちろん、健脚の人なら徒歩でも可能かと思います。(本村地区だけなら)
車(バイク)や自転車はフェリーに積んできてそのまま使う人も多そうですがレンタカーやレンタサイクルもあります。自分はレンタサイクルを利用したので後述します。
バスも小型の可愛いバスが入っていましたがざっくり1時間に1本という感じでした。運賃は100円です。
宮浦港近くの「おうぎや」で電動自転車を借りる
宮浦港のフェリー乗り場を降りて通りを渡ったところにレンタサイクル屋がありました。
左方向にもレンタサイクル屋は数軒あったのですが、この「おうぎや」が1番安かったのでここで借りることにしました。
【 直島・おうぎやのレンタル料金 】
変速機なし自転車 330円
変速機あり自転車 550円
電動アシスト自転車 1,100円
電動バイク 1,650円
軽バン 6,000円
ママチャリなら1日330円という破格の値段です。
ただ前日に「こんぴらさん」の奥社まで行ったので特に体の不調はありませんでしたが、おっさんなので無理はいけません。店の人がお勧めという電動アシスト自転車にしました。
坂は結構ありますが、そこまで急ではありませんでした。ママチャリでも十分かもありかもしれませんが、電動アシスト自転車はすごく楽だったのでお勧めです。
「おうぎや」から右方向に車もありました。これが一日6,000円という軽バン。ペイントが草間彌生さんチックです。
至る所に赤かぼちゃ。(笑)
店で鍵をもらってこの中に停めてある自転車から番号が同じものを選びます。
一見普通の自転車ですが、電動パワー付き。
これは自転車を返す時に撮ったものですが、充電は十分で一日で使い切ることはなさそうです。
直島観光記①草間彌生 「南瓜」のある琴弾地エリア
さて、直島には草間彌生さん作のかぼちゃが2つあります。1つは宮浦港にある「赤かぼちゃ」。もう1つが琴弾地エリアにある黄色い「南瓜」です。
「南瓜」が行きたい所の中で1番遠かったので最初にそこに行くことにしました。
自転車をこぎ出してで割とすぐに「セブンイレブン」が見つかります。ここでジュースを購入。結局直島内で見かけた唯一のコンビニがここでした。
途中で直島町役場がありますが、役場でもすごくおしゃれです。このすぐ先が本村地区。電動自転車で10分もかからない感じです。
本村地区超えて海沿いの道を走ります。下り坂が多いのですが、この辺は高低差があってママチャリでは帰りがきつい感じです。
真っ直ぐに進むと海が見えてきます。
とても静かな海です。さらに右方向に南瓜がありました。
そこだけ人だかりなのですぐに分かりました。
思ったよりも大きいです。人がずっと記念撮影をしているので撮るのに少し苦労しました。
アートにはてんで疎い自分ですが、草間彌生さんの作品は力がありますね。人を惹きつける魅力があります。ユーモラスでもあり、怖いような気もする不思議な魅力です。
なお、「赤かぼちゃ」は中に入れますが、「南瓜」は中には入れません。
ここにいると鳥居でさえアートに思えてきます。石がのっているのは何か意味があるのかな?
この先は宿泊者以外は自動車・バイクは禁止。自転車ではいけません。「ベネッセハウス」や「地中美術館」があるそうです。
まあ行く気がなかったので別に良いのですが、島全体がベネッセの持ち物というか排他的な感じは結構ありました。
直島観光記②家プロジェクトがある本村エリア
家プロジェクトに行く前に本村エリアで気になったアートを紹介します。
本村港フェリー乗り場
本村港にはたくさんの漁船も停泊していますが、
これはびっくり。フェリー乗り場だそうです。特に名前がついている訳ではなく自転車置き場もありました。
よいち座というあき缶アートの店もありました。
家プロジェクトとは?
ベネッセアートサイト直島のホームページには以下のように紹介されています。
家プロジェクトは直島・本村地区において展開するアートプロジェクトです。「角屋」(1998年)に始まったこのプロジェクトは、現在、「角屋」「南寺」「きんざ」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」の7軒が公開されています。点在していた空き家などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものをアーティストが作品化しています。
家プロジェクトの中を見るには鑑賞料金がかかります。
家プロジェクトの鑑賞料金
【 家プロジェクトの鑑賞料金 】
共通チケット (「きんざ」を除く6軒を鑑賞) 1,050円
ワンサイトチケット (「きんざ」を除く1軒のみを鑑賞) 420円
※15歳以下は無料
※「きんざ」は完全予約制 510円
自分はチケットケチったというよりは、時間がないと思っていたので建物を外から見ただけでした。ただ実際はチケットを買っていたとしてもYouTuberやブロガー泣かせだったようです。
家プロジェクトの建物内は撮影禁止
先程のホームページには以下のように書かれていました。
ご鑑賞時のお願い
・壁、ガラス、作品にはお手を触れないようお願いします。
・作品スペース内でのビデオ、写真撮影、模写はご遠慮ください。また万年筆、インク、墨汁などのご使用はご遠慮ください。
ご丁寧にドローンはだめよとまで書かれてあります。ドローンはともかく写真撮影禁止はどうよ?
最近は欧州の美術館でも撮影可な所が増えてきているように思います。どんどん撮ってSNSで宣伝してねみたいなところもあります。
まあベネッセが仕切っているのでベネッセがだめと言ったらだめなんでしょうけど、この辺も排他的に感じます。
家プロジェクト 角屋・南寺・ぎんざ・護王神社・石橋・碁会所
最初に行ったのは家プロジェクト角谷。こちらはまあまあ写真がきれいに撮れました。
しかし、他は撮りにくいところばかり。
どこだったか家プロジェクト撮りづらいので案内の人に「どこで撮るのがお勧めですか」と聞いたのですが、「ここはだめ、「はいしゃ」は綺麗に撮れるよ」と教えてもらいました。
護王神社は綺麗に撮れましたが、少し小高い丘のようなところにありました。階段だったので自転車は下に置いていきました。
家プロジェクト はいしゃ
家プロジェクト「はいしゃ」は町役場よりも宮浦港寄りにありました。行きは気づかなかった。汗。
これは本当に面白そうです。
何が歯医者なのかは分かりませんが。
裏手もこんな感じで面白い。
歯医者らしいのはこれだけかな?
ANDO MUSEUM
時間が余ったので建築家安藤忠雄さんのミュージアムに行ってみます。
当然のように無料ということはなく520円。
ここから先も撮影禁止です。
ミュージアムと言う割にとても狭い。コンクリート打ちっぱなしの空間。コンクリートと光です。
安藤忠雄さんが取り組んできたプロジェクトや、直島の歴史を模型や写真で紹介しています。ただゆっくり見ても10分くらい。個人的にはあまり興味をひくものはありませんでした。
これで520円は高いなぁ。
「あいすなお」で玄米食ランチ
家プロジェクト ぎんざの近くに「あいすなお」というカフェがありそちらで精進料理のようなランチを頂きました。美味しくて雰囲気も良いのでお勧めです。
詳しくは姉妹ブログ「東京たべある記」に書いたのでご参照ください。
直島観光記③高松行きフェリー乗り場、草間彌生「赤かぼちゃ」や「I♡湯」がある宮ノ浦エリア
船は4時25分発ですが、3時頃には宮浦港に帰って来れました。先にチケットを買ってこの周辺の観光を始めます。
赤かぼちゃ
アートの中で1番インパクトがあったのがやはり「赤かぼちゃ」。てんとう虫のような感じもします。
中に入ることができて、中はこんな感じでした。
直島パヴィリオン・Bunraku Puppet
こちらも宮浦港付近にあります。
直島観光旅行サイトには以下のように紹介されています。
藤本壮介 「直島パヴィリオン」
直島町町制施行60周年記念で制作されたオブジェ。
27島からなる直島諸島の「28番目の島」をコンセプトに制作された作品。約250枚のステンレス網で構成され、「赤かぼちゃ」同様、内部に入ることができる。
「BUNRAKU PUPPET」つまり文楽人形は以下のように紹介されています。
ジョセ・デ・ギマランイス 「BUNRAKU PUPPET」
香川県の無形文化財に指定されている「直島女文楽」。
その動きや着物の裾さばきの美しさに着想を得て制作された作品。横には同氏制作の観光案内看板も設置されている。
まだ時間があったので電動自転車に乗って左の方へ進みました。宮浦ギャラリー六区は宮浦港から500mくらいありましたが、直島銭湯「I♡湯」はその半分くらいでした。
宮浦ギャラリー六区・直島銭湯「I♡湯」
宮浦ギャラリー六区
宮浦ギャラリー六区宮浦ギャラリー六区は、2013年夏、設置されたギャラリーです。
建築家・西沢大良により、かつて島民が娯楽を求めて行き交っていた娯楽の場「パチンコ999(スリーナイン)」が、隣接する公園とともに、島内外の人々が集う新たな憩いの場として生まれ変わりました。
「パチンコ999(スリーナイン)」の姿は見えません。今は展示されていないのかな?
そして最後に行ったのが直島温泉「I♡湯」。かなり奇抜な建物です。
普通に大人650円で入れるようです。ここは時間を作って中に入るべきでした。その直前に時間つぶしにかなりのんびりしていたのが悔やまれます。
こんな感じで直島は狭い地域に見所が密集していて楽しい島でした。
今度来ることがあったらベネッセハウスに宿泊して地中美術館を見学したいです。