アリタリア航空AZ785便 成田-ローマ ビジネスクラス搭乗記

生意気にも今回のシチリア旅行はビジネスクラスを利用しました。しかも前回イタリアに行った時と同じアリタリア航空AZ785便。
前回は人生初ビジネスクラスで感激しまくりでしたが、2年しかたっていないのに食事を中心にサービスがかなり劣化していたのは少し残念でした。
帰りのローマ→成田のAZ784ビジネスクラス搭乗記はこちらをご覧ください。
今回の内容
アリタリア航空AZ785便 ビジネスクラスの全体の感想
前回と同じ便ですが、サービスは明らかに前回とは違いました。
アリタリア航空は2017年に経営破綻 (何と2度目!)しており、消滅危機にあるとか。その影響は明らかでした。【 AZ785便が2016年より明らかにサービスが劣化した部分 】
・トイレが1つしかなく、トイレを待つのに2人待ち、3人待ちは当たり前だった
(今思うと不思議。トイレが1つ開放されていなかった?)
・ペンネがカチカチで食べられなかった。
・ビールを頼んだら量が少なく瓶もついていなかった。
・客室乗務員の数が少なく、リクエストボタンを教えても待ち時間が長かった。
(対応がなかったこともあった)
人員を減らし、食事のやドリンクの質を下げたのは素人目にも明らかでした。
ビジネスクラスは満席だったにも関わらず、対応してくれた客室乗務員は日本人女性1人だけでした。(食事の時は他のスタッフもいましたが)
機材はかなり古くなっており、エコノミークラスでも当たり前のUSB充電コンセントもありませんでした。(Wi-Fiももちろんなし)
アリタリア航空AZ785便の飛行スケジュールおよび機体
【 アリタリア航空AZ785便 成田発ローマ・フィウミチーノ空港行き 】
成田発13時05分
ローマ到着19時00分 (時差が7時間なので、ローマ到着は日本時間26時)
飛行時間12時間45分
使用機材 B777-200ER型機
アリタリア航空AZ785便のビジネスクラスの座席
【 アリタリア航空ビジネスクラス 座席の特長 】
・総革張りのシートは、イタリアの名門ポルトローナ・フラウ社のもの
・最大180度までリクライニングが可能でマッサージ機能付き
全体的に古くなってきているものの、このシートを見るとテンションが上がります。おしゃれなだけでなく、機能も申し分なしでした。
完全に180度のフルフラットになることができます。前回は慣れずに最初はよく眠れませんでしたが、今回はよく眠れました。行きも帰りも半分くらいは寝ていた感じです。
AZ785便 ビジネスクラスのドリンク
スプマンテ (シャンパン)
機上してすぐに「スパークリングワインはいかがですか?」と言われます。ビジネスクラスに乗って良かったと思う瞬間です。
ただ量もスパークリングの泡も少ない。「あれっ?」という感じでした。
ビール
量が一口サイズで、瓶も付いておらずにびっくりしたもやつです。
前回はモレッティ(イタリアビール)でも1ランク上のモレッティでとても美味しかったのですが。
ワイン
うーん。前回と同じですかね?スプマンテ、ビールと「あれっ?」という感じだったので、こちらも前回ほどは美味しく感じませんでした。
AZ785便 ビジネスクラスの機内食
メニューを載せておきます。
メインの機内食

食前酒の前菜@アリタリア航空AZ785便
シンプルな感じですが、美味しかった。特に左の刺身と野菜を混ぜた?もの。イタリア料理はこういうさりげない前菜が美味しいことがよくありますが、これもそうでした。

前菜ーシーフードサラダの紫芋添え@アリタリア航空AZ785便
タコは美味しかったのですが、紫芋に味がついていなくて少しパサパサ。オリーブオイルが欲しくなりました。
プリモ-ドラゴーネ・ロッソ・セレクション-レント・サン・マルツァーノDOPトマト、エクストラヴァージンオリーブオイルとバジリコのパスタ
名前が大げさすぎでなんのこっちゃ分かりませんが、要はバジリコのパスタ(ジェノベーゼみたいなもの)だと思っていましたが、バジリコは申し訳程度にしか見えません。
そしてパスタがカチカチです。辛うじて食べられないことはないというくらい。10分ゆでるところ、6分しかゆでなかっという感じでしょうか?
周囲もパスタの件で少しざわついていましたが、半分くらいは食べているようでした。我慢強いな、日本人。
自分は1割くらい食べてパス。無理に固いパスタを食べるとお腹を壊すことがあります。
客室乗務員さんを呼びますが、いっぱいいっぱいなので、なかなか来てくれません。
ようやく来てくれたので「ラザニアありますか?」というと、それには答えず、数分経ってからラザニアを持ってきてくれました。
こちらはパスタが固いということもなく普通に美味しく頂けました。
セコンド-イタリア産ハムとグラナ・パターノDOPチーズの豚フィレ肉のほうれん草バターとヘーゼlルナっつソテーとフォンダンポテト添え
豚フィレ肉にチーズは美味しいのですが、ほうれん草が苦い。缶詰のほうれん草をそのまま使ったのか?というようなものでした。
ほうれん草は大好きですが、苦味が強すぎで全部は食べられませんでした。
これを食べ終わると、エコノミークラスから応援がかけつけたのか客室乗務員の数が突然増えます。
そして男性イタリア人客室乗務員が何も言わずにナプキンを片付けようとしたので、制止します。まだデザートを頂いておりません。
それにしても、一言食事が終わったかどうかくらい聞いてくれよなと思いました。
途中で食べたサンドイッチとパニーニ
この後、ぐっすり寝ましたが数時間後に起きて本を読んでいると、客室乗務員の方から「軽食はどうですか」と言われたので頂くことにしました。
メニューにパニーノ (サンドイッチ) とあったのでパニーノを頼むと「パニーノとサンドイッチどちらにしますか?」と言われたので面食らいます。結局両方貰うことにしました。
左がサンドイッチ、右がパニーノのようです。確かに言われてみるとそうですね。
こちらは両方共普通に美味しかったです。
周囲はほとんど深い眠りについている方ばかりで、パニーノを食べた人は少なかったと思います。
離陸前の食事
こちらも普通に美味しかったです。ハムやチーズは普通のものを使っていると思いますが、それでも流石のイタリアンクオリティです。
【 アリタリア航空AZ785便ビジネスクラス機内食の感想 】
・カチカチパスタ(と苦いほうれん草)は大きなマイナス
・今冷静に考えるとその他の食事はまずまずだと思うが、パスタのせいかその後の食事は疑念が拭えない気持ちで食べていました
アリタリア航空のビジネスクラスで貰ったアメニティのポーチ
ビジネスクラスを長距離で利用すると貰えるというアメニティ グッズ。
前回はブルガリのポーチでしたが、今回はフェラガモのポーチです。大きさは通常ポーチの半分サイズで小ぶりでした。
【 アリタリア航空 ビジネスクラス フェラガモのポーチの中身 】
・アイマスク
・靴下
・ボディーローション
・化粧落としのテッシュ
・歯ブラシ+歯磨き
・耳栓
・フェラガモのオーデコロン
・キャンディ など
サービスの劣化は残念でしたが、ビジネス、特にフルフラットのタイプはよく眠ることができるので、その後の旅は快適でした。
アリタリア航空はANAと提携
そうそう、ANAマイラーにとって吉報です。ANAとアリタリア航空は包括提携契約を締結を結んだので、2018年10月18日からコードシェアを実施します。
以前に乗ったアリタリア航空AZ785便の搭乗記もよろしくお願いします。
Comment
こんばんは。
アリタリア航空のビジネスクラスの件、丁寧にお話して
頂き、ありがとうございました。座席以外のお話を聞くと、
自分が行くときは、アリタリアは避けようかなという気に
なっちゃいます。
実は、40年ほど前に初めてヨーロッパへ行ったとき、
ちょっとした手違いで迷惑をかけられたので、ローマ
からジュネーブまでアリタリアのファーストクラスに
乗せてもらったことがあります。当時は、ビジネスなんて
なかったので、そういうことになったのですが、短距離
だったこともあったのでしょうか、座席は今のビジネスより
も悪かったくらいです。最近のビジネスは優れものです。
ヨーロッパは、フライト時間が長いので、ビジネスクラス
だと本当に楽ですよね。
マネージャーK様
アリタリア航空は避けたほうが良いかも知れません。しかしサービスの分?値段も安いです。これはメリットですね。
ファーストクラスの事は分かりませんが、ファーストを無くした航空会社も多いようですね。
その分ビジネスクラスが底上げされたという感じなのでしょうか。