日本統治時代にできた大連の路面電車は未だに現役。レトロで渋い!
日本の統治時代にできた大連の路面電車
大連の路面電車に関して産経ニュースに中国・大連 路面電車(1)日本統治時代の面影を残す…車内は意外とハイテク化という記事がありました。一部引用させていただきます。
明治40年代、日本統治時代に敷設されたのが中国・大連の路面電車だ。大陸本土でいまも路面電車が走っているのは、ここ大連と長春の2か所だけだそう。
路線は、日本の上野駅に似ているともいわれる「大連駅」を中心に、市街を東西に結ぶ201路と、大連のランドマーク「星海公園」を通って海岸沿いに南下する202路の2路線。朝6時台から夜11時ごろまで、5~10分間隔で運行していて使いやすい。
大連の路面電車は日本の統治時代に出来たのですね。それが今でも使われいるとはすごいな。
大連には大連駅をはじめ、中山公園付近の建物など日本統治時代に作ったものを大事に保存しています。噂には聞いてはいましたが各々の建物に記念碑まで作られているのには驚きました。
以前の教育では、満州国建国なども日本の侵略戦争などと誤って教わったものですが、満州が日本の植民地だったにせよここまで植民地のインフラにお金を費やした国はない。
ほとんど絞れるだけ搾り取って現地人を奴隷のように扱い、その国のインフラ整備や教育にほとんど貢献しなかった西洋の大半の植民地とは大きな違いです。
尖閣諸島の国有化以降中国全土で起こった反日暴動も大連では起こりませんでした。
これらの事実を見るだけでも、大連の日本に対する心情が分かります。当時、侵略されて搾り取るだけ絞り取られるような状況でしたが、日本時代の遺物も真っ先に破壊されたでしょう。
この点で、大連は日本が統治していたにもかからわず親日的な台湾と似ているという人もいるようです。(日本が「侵略」したとされる東南アジアの国々もびっくりするほど親日的なので実はこちらが普通なんですが)
話が少しそれましたが、大連の路面電車が外観を残したままリニューアルしたそうでめちゃ渋くてかっこいい!
ひと目見ただけで虜になってしまいました。
大連の路面電車に乗ってみた
これは後から撮ったものですが、大連駅から数分歩いたところに路面電車の駅(大连火车站)が見えます。ここから宿泊した日航ホテルのある民生街駅へ向かうつもりです。
しかし電車は待てど暮らせど来ません。先の産経ニュースには5~10分間隔と書かれていましたが本当でしょうか?優に20分は待ってようやくやってきました。
ちなみに時刻表は存在しないようなので、何分間隔かは未だに不明。。
運賃は一律1元(15円くらい)と聞いていました。安い!ですね。
乗る際に料金箱の中に1元硬貨、あるいは1元札を入れます。1元と1元札はどちらの方が普及しているのかは分かりませんが、大連ではどちらも普通に使われていました。
外観はレトロでも中はきれい。このリニューアル良いですね。木の椅子の座り心地も悪くありません。
最近は山手線や丸ノ内線など変なレトロ風ペイントしていることがありませが、車両が新型なのでおかしなことこの上ありません。
その点、こちらは本物のレトロですからね。
バスはたくさん走っているし、バスの方が速いので便利だと思うのですが、大連市民も路面電車派がたくさんいるようで、すごく混雑していました。
ところで、民生街駅は2駅なのであっという間に着いたのですが、降りたところはただの道路で駅はありませんでした。
路面電車は道路の真ん中を走ります。道路の端には駅らしき標識がありましたが。
乗る時はここで待って、電車が来たらここから接近していって乗るのでしょうか?
慣れるとそこまで難しくはないと思いますが、やや面食らう感じの駅でした。
大連の路面電車写真集
これは勝利橋(胜利桥)付近。大連駅と民生街駅の間の駅で、ロシア人街の最寄り駅です。
写真を取るのが難しい!電車はたまにしか来ないし、来ても車とかぶっちゃいます。
こちらは民主広場(民主广场)付近。この辺は車庫?になっているのか電車は止まっています。これなら安心して撮れますね。
すぐ近くでおっちゃんたちが麻雀に興じています。この辺は中国らしい。
ヨーロッパの路面電車のような新型?も走っています。
こちらも民生広場でお休み中。
このペイントは香港の路面電車みたい。
しかしおかしな日本語を発見。
天糖の新主張?でしょうか?すごい発見をしたのかな?