【日本一美しい庭園】日本三名園より素晴らしい?高松「栗林公園」
今回の内容
栗林 (りつりん) 公園とは?
下調べもしないで栗林公園に行ってみたら
今回の2泊3日の香川旅行。
本場の讃岐うどんを食べたいことが決め手になって決定した旅行で、うどんの他は金比羅宮でお参りして、後はフェリーで小豆島に行きたいと思っていました。(結局、直島に行くことになりましたが)
しかし2日目に金比羅宮に行って、3日目に小豆島に行くにしても、1日目の飛行機は午前中に高松空港に着くので1日目の午後は特に予定がありません。なのでのんびり高松観光をすることにしました。
高松観光の人気No.1スポットは栗林公園だとネットで調べて分かりました。高松市内からも近いし丁度良い。のんびり公園を散歩するかみたいな感じでろくに下調べもせずに現地に向かいます。(公園という名前に騙されました。汗)
直前には栗林公園近くの「上原家本店」で絶品の讃岐うどんも食べてきました。
しかし、栗林公園に一歩足を踏み入れた途端にその圧倒的なスケールにたまげます。公園という名前が悪い。どうみても大庭園です。完全に騙されていました。
そして、その後も見どころのオンパレードで、驚きは感動に変わっていきます。というかなぜ栗林公園これが日本三名園の1つでないの?と思うまでになります。
金沢市の兼六園、岡山市の後楽園、水戸市の偕楽園には学生の頃ですが行ったことがあるのですが、明らかにそれらより素晴らしいと思いました。
ということで、完全に手順前後ですが、帰ってから調べた情報と合わせつつ栗林公園の素晴らしさを紹介したいと思います。
特別名勝 栗林公園
その自分も驚いた大きさですが、栗林公園国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で最大の広さを誇るようです。
うどん県旅ネットかには以下のように紹介されています。
文化財庭園では、日本最大の広さ!
栗林公園の平庭部の広さは、東京ドーム3.5個分にあたる約16.2ヘクタール。これだけでも大名庭園の中では最大級ですが、背景となっている紫雲山を含めた面積は、なんと東京ドーム16個分の約75ヘクタールにも及び、文化財に指定された庭園の中では日本一の大きさを誇ります。
東京ドーム16個分!の広さですか。
そしてここにも「背景となっている紫雲山」とありますが、元々の自然とうまく融合して素晴らしい景色になっているんですよね。
明治の終わりに発行された高等小学読本によると、栗林公園は「日本三名園」とされる水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園よりも「木や石に風雅な趣がある」と記されています。
先程のホームページには栗林公園は日本三名園よりも「木や石に風雅な趣がある」とあります。本当にその通りで自分は特に様々な形をした松に驚きました。
また栗林ということで栗の木があるのかと思いきや、見たものは松が中心で名前の由来がきになりました。どうやらはっきりとした由来は不明なようです。
1640年頃には「栗林」の名がすでに使われており、それから現在まで「栗林」の名が引き継がれてきました。「栗林(りつりん)」とありますが、庭園は造られた当初から松で構成されています。一説によると、栗の木が群生していたとか、種類に限らず木が生い茂った里山のことを中国では「栗林」と呼ぶなど、名前の由来には諸説あるようです。
なるほど、仮にかつて栗の木が群生していたとしたら大規模な植え替えをしたのですね。それも大変そうだな。
栗林公園の行き方と入場料
栗林公園へのアクセス
自分は高松空港から瓦町にあるホテルに行くのにリムジンバスを使ったのですが、栗林公園は途中の停車駅にありました。
自分が泊まった「スーパーホテル高松・田町」からは20分弱かかりましたが歩ける距離です。大通り沿いなので非常に分かりやすいと思います。
〒760-0073 香川県高松市栗林町1丁目20−16
【 栗林公園へのアクセス 】
JR栗林駅から 徒歩20分
JR栗林公園北口駅から 徒歩3分
ことでん栗林公園駅から 徒歩10分
栗林公園前バス停から 徒歩1分
電車もJRとことでんの両方が使えます。バスもかなり本数が多いようでした。
栗林公園の入場料
栗林公園の入り口です。実は公園というくらいなので入場料は無料と思っていたのですが、入り口に立った時点で栗林公園のスケールを感じ取り、有料なのを確信します。
【 栗林公園の入場料 2019.11現在 】
・大人410円 子供170円
・香川居住で65歳以上の方、障害者の方は無料。
・なお、南湖周遊和船に乗るには 大人 620円 小人 (小中学生) 310円 未就学児 無料
大人は410円でした。最初はこんなものかな?と思ったのですが、見た後では圧倒的に安いと感じました。
栗林公園の見どころ
松
入場すると奇妙な形をした松がたくさんあってまずその姿に圧倒されました。
また、皇族がお手植されたいうお手植え松もありました。
こちら北庭のお手植松は秩父宮殿下、高松宮殿下、英国エドワード・アルバート王太子殿下、久邇宮殿下・同妃殿下、北白川宮大妃殿下が植樹されたとか。
全部大正時代のことのようです。後のエドワード8世もこの庭園には驚いたでしょうね。
根上り五葉松は江戸時代の盆栽が大きく成長したものとか。元々盆栽!すごい生命力だな。
また、公園内には松だけでなくどうみても南洋の植物もありました。
少しトロピカルな雰囲気。薩摩藩主・島津公により寄贈された琉球産のソテツだそうです。
ちなみに香川の気候はそんなに温暖ではなさそう。11月上旬で東京より5度ほど寒かったので。
置き石
獅子が後ろを振り返っているように見えるので「見返り獅子」と名付けられたそうです。
茶室
栗林公園には茶室があって実際にぜんざいを食べたり抹茶を飲んだりできるようです。
1番渋かったのは旧日暮亭。
渋いというより可愛いと言っても良いかも。かやぶき屋根が良い感じ。随分きれいだな思ったら2018年に壁を取り替え保存修理したみたいですね。
こちらは日暮亭。
掬月亭はかなり大きく、渡り廊下の目の前は南湖です。こちらもたくさんの人がお茶や菓子を楽しんでいました。
石壁 (赤壁)
栗林公園の奥には紫雲山が見えるのですが、その手前の崖の光景も面白い。
こちらは石壁(赤壁)と呼ばれているそうです。
大きくはありませんが滝もありました。
南湖
どこを見ても美しい栗林公園ですが、個人的にツボだったのがこれ。
この南湖の丸い島。なんともユーモラスではありません?植え込まれた植物も丸いですが、全部形が違っています。
和船も良さそうですね。傘も良い感じです。次の機会があったら絶対に乗ろう。
ビュースポット
栗林公園には高台もあってこの美しい景色を一望できます。
富士山に見立てて造られたといわれる築山「飛来峰」は、1番の絶景ポイントと言われているとか。
確かにあまりに美しくて息を飲みます。お気に入りの南湖の丸い島や和船も見えます。
ちなみに11月上旬はまだ紅葉の始まりという感じ。ピークは11月下旬らしいのでこの時期に見たら最高でしょうね。
こちらは中心に少し焦点を当てたもの。
次は芙蓉峰。こちらから北湖が見えます。
南湖よりは地味ですね。
ということで、栗林公園の見どころをまとめてみましたが今見返しても素晴らしい。実際に撮った写真はこの数倍でかなり絞りました。
また滞在時間3時間弱で行けないところもたくさんありました。
栗林公園を楽しむには最低2時間くらいから。1日かけても楽しめそうです。
最初に言ったように栗林公園は単なる公園ではなく大庭園です。予習しないで行くと自分とようにびっくり仰天することになる(笑)ので、ある程度予習してから行くのをお勧めします。