長崎「大浦天主堂」国宝で世界遺産だが入場料1,000円は高すぎるのでは?
大浦天主堂とは?
ウィキペディアから引用させて頂きます。
大浦天主堂(おおうら てんしゅどう)は、長崎県長崎市にあるカトリックの教会堂である。江戸時代幕末の開国後、1864年(元治元年)に竣工した。日本に現存するキリスト教建築物としては最古である。正式名は日本二十六聖殉教者天主堂。その名のとおり日本二十六聖人に捧げられた教会堂で、殉教地である長崎市西坂に向けて建てられている。
1953年(昭和28年)、国宝に指定された。また、2007年(平成19年)にユネスコの世界遺産(文化遺産)暫定リストへ掲載が決まり、2018年(平成30年)に登録が決まった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する文化財の1つである。2016年(平成28年)に日本初の小バシリカに指定された。
大浦天主堂を簡単にまとめると、日本に現存する最古のキリスト教建築物で、国宝かつ世界遺産。
個人的には教会に関しては原爆で被災した浦上天主堂の方が興味があったのですが、大浦天主堂は自分が宿泊したANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒルの目と鼻の先にあり、行きたかったグラバー園の手前。
ということで今回の長崎旅行で初めて訪問した史跡になりました。
大浦天主堂の入場料は1,000円で写真撮影は禁止
しかし大浦天主堂では驚くことが2つありました。入場料は大人1,000円。
しかも内部は撮影禁止。
どちらも教会は例外的なことで驚きました。
イタリア、フランス、イギリスを始めヨーロッパの各国の教会を訪問したことがありますが、たいていの教会は無料でした。また写真は自由に撮れる教会が大半。
最近は特に経済の厳しいイタリアなど突然入場料を取るようになった教会が多数ありますが、以前は出入り自由な教会ばかりで驚いたものです。
もともと教会は観光のためではなく信者が集う場所ですから入場料を取るという概念はなかったはず。
また、現在でも入場料を取る教会は見どころが豊富でお金を払っても見たいと思わせる魅力のある教会ばかりです。
その点で大浦天主堂は教会自体もこじんまりしたもので、あまり見どころがないように思いました。
ステンドグラスが有名で確かに美しいと思いましたがヨーロッパで散々見慣れたもの。
唯一感動したのはリブ・ヴォールト天井。アーチが石ではなく木でできているのです。なんと木製の柱から竹で曲線を造り漆喰で固めた日本古来の工法でできているとか。
これは初めて見ました。日本の職人の技術の高さが伺えます。よくあんなに木を曲げることができるものですね。
ただ本当に小さい教会ですぐに見終わります。写真を撮る事に何の問題があるのかも分かりにくいように思いました。
教会の右横にあった「大浦天主堂 キリシタン博物館」にも入りましたがこちらもこじんまりしたもので写真撮影は禁止。
大浦天主堂と二十六聖人、近教250年、信徒発見といった出来事が並べられていました。
キリスト教を布教するという見地から見て二十六聖人や隠れキリシタン(潜伏キリシタン)などを美化するのは構わないと思います。
ただ自分は豊臣秀吉や徳川幕府がキリスト教を弾圧したことにより日本(らしさ)が守られたと考えているので、「二十六聖人の殉教」を美化する事に違和感を感じたのかもしれません。
(現在でも国民の90%以上がカトリック教徒であるフィリピンは300年もの間スペインの植民地だった)
大浦天主堂はそのようなカトリックのプロパガンダ的な側面が強くある教会で、それなら一般人からそこまで高い入場料を取らなくても良いのでは?と感じました。
大浦天主堂の外観の写真
こちらは長崎2日目。訪問した翌日に建物だけ撮りに行きました。
曇っていたので良い感じに写真が撮れました。
1日目の写真はこちら。
11月なのに25度くらいある暑い日で太陽が燦々と照りつけています。
夜にも写真を撮りに行きました。
暗闇の中のライトアップが素敵です。大浦天主堂は夜景のほうが良いと言う人も多そう。
一般人は大浦天主堂は外観だけでも十分に素晴らしいので無理に中に入らなくても良いのでは?と思います。
大浦天主堂の写真 入場料を払った後で教会外部で撮影可能だったもの
近くから撮りましたが少し離れたとこからの写真の方が良いですね。